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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ニコチン【にこちん】
- 一九七五年、フランスの調査隊が、「三二〇〇年前のミイラからタバコ発見!」というニュースを発表した。エジプト第一九王朝のファラオ、ラムセス二世のミイラの腹部からタバコの微細片を発掘したというのだ。ラムセス二世は、紀元前一三〇四年から六七年間エジプトを支配し、その長い治世の間に、ヒッタイト王国を滅ぼし、建築王といわれるほど次々と神殿の建造に着手した。アブ・シンベル神殿、カルナック神殿、ルクソール神殿など、どれも現在のエジプト観光のメッカとなる建造物である。ラムセス二世は、いまでもエジプト国民に貴重な収入をもたらしているのである。さて、タバコといえば南アメリカ原産で、コロンブスがアメリカ大陸に到達した一五世紀後半以降に世界各地に伝わったとされるものである。ラムセス二世の時代にはなかったはずだ。その謎はいまだにはっきりしないのだが、一説では、ミイラをつくる過程に入れられたのだという。ミイラをつくる過程で、内臓は必ず体内から取り除かれ、その代わりに殺菌効果のある薬草や香草が詰められた。そのなかに、防腐剤や防虫剤の役割をさせるため、アフリカ大陸ではナミビアなどに自生していると考えられているナス科タバコ属「ニコチアナ・アフリカーナ」を使っていたのではないかというものだ。そのほかには、現実的な意見として、ミイラの発掘作業中に、作業員が喫煙をしていてパイプなどからタバコがこぼれ落ちたというロマンのない説もある。どの説にも決定的な証拠はなく、真実は闇の中だ。スフィンクス創造の謎と一緒に、今後も謎のまま語られていくのであろう。
エジプトのミイラから、当時はなかったはずのタバコを発見!
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305