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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
- 夏目漱石②【なつめそうせき】
- 明治の文豪、夏目漱石の作品のなかでも、猫が主人公という独特の設定とユーモラスな筆致で、いまでも多くの人に読まれている名作文学『吾輩は猫である』。この作品の主人公である猫にはモデルがいた。それは、夏目漱石の家に住みついてしまった野良猫である。夏目漱石はどちらかというと犬派で、妻も猫嫌いだったというから、二人とも野良猫がふらりと家にやってきたのは迷惑だった。そこで、猫を外に放り出すのだが、この猫は相当に図太い性格で、翌朝にはまた漱石の家にふらりとやってきた。どんなに追い出しても必ず戻ってくるため、とうとう漱石のほうが根負けして、その猫を放り出すのをあきらめてしまった。そういう事情のためか、漱石はこの猫に名前をつけてやらなかった。「吾輩は猫である。名前はまだ無い」というわけである。そして、小説同様、ずっと名前はなかったのである。漱石のこの猫への対応は、自分の飼い猫というよりも、その猫が家にいるのを見て見ぬふりをする程度のものだった。それでも、なにかしらこの猫を呼ばなくてはならないときは、「ネコ」と呼んだそうだ。そんな漱石だが、いくどかの引っ越しにも、この猫を連れていったのだから、あながち迷惑なだけの存在ではなかったのかもしれない。そのうえ、猫が死んでしまうと、墓をつくってやり、追悼の句まで添えたというから、漱石にとっては迷惑ながら気になる存在だったのだろう。いずれにしても、この猫がそれほど漱石の私生活を脅かしたおかげで、あの傑作が生まれたのである。
『吾輩は猫である』の猫は、実在した
【出典】 |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2
- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305