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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
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・先負
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
醍醐味【だいごみ】
- 「醍醐味」という言葉は、「ものごとの本当のおもしろさ、神髄を知る」という意味で使われているが、本来はいったいどんな味なのだろうか。実は、「醍醐味」は仏教用語で、サンスクリット語「sarpir-manda(サルピル・マンダ)」の漢訳である。意味は、「最上級の味を持つ乳製品」である。仏教では、乳を精製して最高の乳をつくる過程の五段階を「五味」という。第一段階が「乳味」、第二段階が「酪味」、第三段階が「生蘇味」、第四段階が「熟蘇味」、そして第五段階が「醍醐味」なのである。「醍醐味」は濃厚な甘味のおいしさで、諸病を取り除き人の心を安楽にする薬としても用いられた。この「醍醐」は、インドから中国に伝わり、日本へは朝鮮半島からの渡来人が七世紀中頃に伝えたという。また、醍醐は最高の味であることから、仏陀の最上の教法にたとえられている。天台教学では、釈迦が法を説いた時期を「五時」という。「華厳時」「阿含時」「方等時」「般若時」「法華涅槃時」であるが、その第五段階にある法華涅槃時を最上の仏法として「醍醐味」と呼んでいる。これらのことが転じて、醍醐味は本当のおもしろさや神髄を知るといった意味になった。
醍醐味とは、仏教用語で「最高の乳」の味
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305