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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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・19日
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
アラビア数字【あらびあすうじ】
- 私たちが、普通、日本語の文章中に数字を書くときに使うのは、「一、二、三……」という漢数字だ。「1、2、3……」という算数の学習や計算に用いるのが算用数字。まれに見かけるのが、「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ……」と時計の文字盤に多いことから時計文字と呼ぶ数字で、これは正しくはローマ数字である。算用数字も時計文字と同じように、使われるケースの多さからの通称で、正しくは「アラビア数字」という名前である。ローマ人が用いた数字だからローマ数字といわれるように、アラビア数字もアラビアで考案されたと勘違いしそうだが、実は最初はインドで生まれた数字である。インド人が使っていた数字をあらわす記号がアラビア人に伝わり、アラビアの商人がヨーロッパへと広めたのである。西欧人にしてみれば、アラビアからもたらされたので、「アラビア数字」と呼ぶことにしたというわけだ。一二〇二年、ピサ出身のレオナルド・ピサーノが書いた、計算に関係した書物では、アラビア数字のことをインドの文字だと断ったうえで使用しており、この頃から一般化したようだ。レオナルドが使うことにしたのは、それまでアラビアでは空っぽという意でシフル(sifr)と呼ぶ数値に「0」という記号が使われていたからだ。「インドの1、2、……、9という九つの数字と0という記号を使えば、どんな数字でも表現できる」と、その便利さを書物の冒頭で述べているほどだ。それまでは三桁以上の数値をあらわすとき、もし一〇の位がゼロのときはその部分を空白にして数字を並べて書いていた。ところが横書きにすると、空白の部分が狭いと二桁の数値と間違えられる可能性があったのだ。漢字のように「十、百、千」といった位を意味する文字のない不便さだった。インドではゼロの概念がかなり早くから生まれていたようで、八七六年のものとわかっている石板に、すでに「0」を使った数字が二つ刻まれて残されている。
インド人が発明したのに、なぜ「インド数字」といわないの?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305