-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
V字ジャンプ【東京雑学研究会編】
- スキーのジャンプ競技を見ていると、かつてはスキー板をそろえて飛ぶのが普通だったのに、最近では大半の選手がスキーの板をV字に開いて飛んでいる。これは、そろえて飛ぶよりもV字に開いて飛んだ方が飛距離が延びるからで、このV字ジャンプが導入されて以来、実際に飛距離は記録的に延びているのである。
では、なぜV字ジャンプの方が飛距離が出るのか。
これは揚力に関係している。揚力というのは物体を上へと押し上げる空気の力のこと。スキーのジャンプの飛行距離は抵抗力と揚力のバランスで決まる。抵抗力というのは前から吹き付ける風に対して働く力である。つまり、いかに抵抗力を小さくし、揚力を大きくするかが飛距離を延ばすポイントなのである。
ジャンプの選手を見ていると、彼らはスキー板を少し上向きにし、それと平行になるように身体を傾け、まるで板に体がくっつかんばかりの姿勢で飛んでいる。これを流線型前傾フォームという。
この姿勢で空中に飛び出せば、選手の腹面とスキー板の下に空気が当たり、体を押し上げる。これが揚力で、板をそろえていると、それに空気がさえぎられてしまうが、V字に広げれば、それだけ体にたくさんの空気が当たり、揚力が大きくなるというわけである。
スキーのジャンプは、飛行中の選手のフォームと、飛んだ距離によって採点される競技である。フォームだけを考えれば、スキー板をそろえて飛んだ方が美しいようにも思えるが、やはり飛距離を延ばすことが第一条件ということなのだろう。
§スキーのV字ジャンプはどうして飛距離が延びるのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
A D |
雑学大全について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473