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 鳴門の渦潮【東京雑学研究会編】


§鳴門海峡の渦潮はなぜ起こるのか?



徳島県鳴門市大毛島の孫崎と兵庫県淡路島南西端の門崎の間の幅約一三〇〇メートルほどの鳴門海峡には、最大直径二〇メートルにも及ぶ豪壮な渦の景観があり、観光名所として知れ渡っている。
鳴門の渦潮は「疾風追へども及ばず」「一潮に月引き落とす鳴門かな」などと表現され、鳴門海峡の流れの速さとともに畏怖と賞賛の対象とされてきた。
ちなみにラーメンのナルトも、鳴門海峡の渦潮をモデルにして作られたものだ。
鳴門海峡への潮の流れは紀伊水道から高知県へ、さらに豊後水道、瀬戸内海、播磨灘と約五時間かけて四国を一周する。満潮から干潮に変わる時間が約六時間なので、鳴門海峡を挟む播磨灘と紀伊水道で干潮と満潮の時刻がちょうど正反対になる。
このとき、水面に約二メートルの差ができ、水位の高い満潮側から水位の低い干潮側に勢い良く水が流れ込む。幅一三〇〇メートルの狭い鳴門海峡では流れ込んだ強い水流のため渦潮が発生しやすくなるのだ。
このときの鳴門海峡の潮の流速は日本最大で時速一三~一五キロメートル。春と秋の大潮の時期には時速二〇キロメートルの流速になる。
潮流の最も強い場所は裸島と中瀬の間の「大鳴門」と呼ばれる主水路(幅八〇〇メートル、水深八五メートル)の下流。ここを通過する潮流は急速に速さを増す。渦はこの大鳴門を流れる激しい潮流の外側と静かな水面との境目に多くできる。
このとき、水流に沿って右側には右巻き、左側には左巻きの渦ができる。
また、鳴門海峡には裸島、飛島、中瀬などの暗礁がある。これらの暗礁に強い流れの潮がぶつかりあっており、これも渦を作る原因となる。
また、海峡の両側の海底には、「海釜」と呼ばれる深いすり鉢状のくぼみがあり、渦潮の原因となる複雑な水流を作っている。これら海釜は、北側に一六〇メートルと二〇〇メートルの二つ、南側には一六〇メートルのものが確認されている。
潮流は六時間ごとに変化する。瀬戸内海から外洋に流れるものを「落潮」、紀伊水道から瀬戸内海に流れるものを「逆潮」、外洋と瀬戸内海の水位が平衡した穏やかな凪のときは「やえ潮」と呼ぶ。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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