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南極【東京雑学研究会編】
- 南極大陸はどこの国の領土にもなっていないたった一つの大陸だ。
南極大陸は一三六〇万平方キロメートル(オーストラリア大陸の一・八倍)にも及ぶ、氷の大陸。
この大陸が発見されたのは一八二〇年だが、二〇世紀に入って各国の探検隊が先を争うように訪れるようになった。やがて、南極大陸に豊富な石油や天然ガスなどの資源があることがわかると、それらの国々が探検の実績をもとに南極の領有権を主張し始めた。
一九〇八年、イギリスはロス島からエンダービーランド一帯にかけての領有を主張した。引き続いて、ニュージーランド、フランス、オーストラリア、ノルウェー、チリ、アルゼンチンの六か国が南極の一部に領有権を宣言し始めた。
ちなみに、日本の白瀬矗は大和雪原を日本の領土として宣言していた。
特に大陸の大西洋側はイギリス、アルゼンチン、チリが主張する領土が重なり、お互いに一歩も引かない状態が続いた。
この混乱を終結させるため、一九五九年一二月一日、上記の八か国とアメリカ、旧ソ連、南アフリカ共和国、ベルギーを加えた一二か国が、アメリカのワシントンで「南極条約」を結んだ。
その内容は次のようなものである。
1 南極地域は平和目的にのみ利用し、いかなる軍事目的の利用も認めない。
2 南極地域における科学調査の自由、そのための国際協力は持続する。
3 科学調査についての国際協力を行うため、情報交換を推進する。
4 すべての領土主権や領土請求権を条約の有効期間中は凍結する。
5 南極大陸における原水爆実験や核物質の廃棄を禁止する。
6 条約加盟国は自由に他国の基地を視察できる。
南極条約にはその後、加盟国が増え続け、二〇〇四(平成一六)年六月現在で四五か国が加盟している。
南極の各基地を訪れるとき、ビザは必要なく、自由に行き来できる。
各国が南極条約を守り続ける限り、南極は国際社会における理想の土地といえる。
§南極はどの国の領土なのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473