見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 ナマコ【東京雑学研究会編】


§目がないナマコはどこで光を感じているのか?



酒の肴に好まれる珍味のナマコだが、生物としての姿は、何ともグロテスクである。
ごろりとした胴体で、背側にはいぼ状の足が、腹側には管状のごく短い足が、それぞれ数列並んでいる。
この胴体の、一方の端が口で、その周囲には、細かく枝分かれした触手が一〇~三〇本ある。ナマコは、この触手に触れたものを口に引き込んだり、海底の砂や泥に含まれる有機物を消化して、栄養にしている。
世界中に約一一〇〇もの種があるナマコのほとんどは、海底生活をしている。視覚に頼る必要がないため、目は存在しておらず、脳も未発達である。ナマコの生活は夜行性で、明るいときは海底の砂や泥の中に頭を突っ込んでおり、暗くなると、エサを探して這い出てくる。
ところで、目のないナマコが、どうやって昼夜の区別を知るのだろうか?
海水を通して、差し込む日の光を感じるのは、なんと肛門なのである。
ナマコの消化管は非常に長く、体内をS字状に通って、末端部近くでふくらみ、胴体の反対の端にある肛門に続いている。もっとも、肛門とはいっても、人間のものとは違っており、すべての排泄物をここから出す器官で、いわば総排泄口である。
ここに、目の代わりに、光を感知する光受容器があり、明るさを判断しているのである。口のある頭部よりも、むしろ総排泄口のほうが、生存に必要なさまざまな情報を収集しやすいので、頭を砂の中に突っ込んでいる日中でも、総排泄口は砂から出している。
呼吸器も、この総排泄口にあり、筋肉の収縮によって、新鮮な海水を絶えず取り入れたり、吐き出したりしている。
また、敵に襲われたときは、ここから白い粘りのある管を出して、相手の体にからませたりする。
ナマコの肛門は、実に働き者なのである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 12670715
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:ナメクジ  鳴門の渦潮  ナマケモノ②  ナマケモノ①  

   


  1. 雑学大全>生物の不思議>魚類    >    ナマコ

A D

雑学大全について
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全


  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










この書籍の関連アプリ

 アプリ


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
App store


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
Google Play

関連辞典
雑学大全 雑学大全 雑学大全 雑学大全