見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 種なしスイカ【東京雑学研究会編】


§種なしスイカは猛毒を使って作る?



暑いシーズンに、水分たっぷりのフルーツ食べるのは、体にもいいし気分もいい。
蒸し暑い日本の夏にぴったりな、そんなフルーツの代表がスイカだ。けれど、勢いよくシャクシャク食べたくても、あの種がじゃまで、いちいちプッと吐き出すか、あらかじめ取り除いてからかぶりつくしかない。するとせっかくの勢いが落ちることになる。
そこで、種を気にせず食べられるようにと改良されたのが、種なしスイカだった。
この種なしスイカ作りに使われるのが、コルヒチンという薬品だ。種ありスイカの芽をコルヒチンで処理したものに、種ありスイカの花粉を交配してできたスイカの種子が種なしスイカの種子となる。
種なしだから、できたスイカに種子がないのは当たりまえ。植え付けのたびにコルヒチンを使うのだが、このコルヒチン、使い方を間違うと危険である。
イヌサフランという、クロッカスによく似た花を咲かせる植物の球根から作られたもので、六~七世紀頃から痛風に薬効があることが知られて、球根をワインに浸して抽出した薬が存在していた。
現在では、痛風の症状である尿酸値を直接に下げる効果があるわけではないが、白血球の作用を抑えて、間接的効果があるとされている。
しかし、このコルヒチン、半数致死量三・五三ミリグラムで、一回極量一~二ミリグラムと定められている猛毒だ。そして、植物細胞の染色体を倍化してしまう毒があることもわかった。半数致死量とはある集団が五〇%死ぬときの量で、極量とはそれ以上もちいると中毒作用を起こす可能性がある量をいう。
種なしスイカは、二倍体の染色体を持つ種ありスイカを、コルヒチン処理で四倍体の染色体を持つスイカに育て、そこに種ありスイカの花粉を交配すると、三倍体の染色体を持つスイカになる。この三倍体スイカが、種なしスイカというわけである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 12670584
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:ダビデ像  玉入れの籠  タヌキ  タツノオトシゴ  

   


  1. 雑学大全>生活>野菜・フルーツ    >    種なしスイカ
  1. ◆「種なしスイカ」の関連ワード

  2. ダビデ像

  3. 玉入れの籠

  4. タヌキ

  5. タツノオトシゴ


A D

雑学大全について
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全


  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










この書籍の関連アプリ

 アプリ


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
App store


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
Google Play

関連辞典
雑学大全 雑学大全 雑学大全 雑学大全