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耐火金庫【東京雑学研究会編】
- いざ火災になっても、内部をしっかりと守る耐火金庫。実に丈夫で、何十年でも使用可能に思えるが、耐火金庫には二〇年という使用期限があり、それ以上使用すると十分な耐火効果が得られないのである。
なぜ二〇年で耐火性が失われてしまうのか?
耐火金庫で使用されている耐火材と呼ばれる部分には大量の水分が含まれていて、その水分が金庫を熱から守っている。耐火材には発泡コンクリートと呼ばれる特殊なコンクリートが使われていて、金庫の壁に注入されると化学反応によって膨張し、隅々まで行き渡ると、乾ききらないうちに密封される。このときに残った水分が、金庫に熱が加わったときに水蒸気となって噴き出し、金庫内部を冷却するのである。
ただ、水分は年月とともに少しずつ抜け出してしまい、やがて金庫内部を冷却するには十分なだけの量がなくなってしまうのだ。だから二〇年という使用期限が定められているわけである。
この使用期限は「日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会」(日本セフ連)によって設定されているもので、JISが耐火試験を行って規格の合否を出している。購入のときには、この規格を満たしたものであるかどうかをチェックするといいだろう。
日本で規格が設けられたのは二〇〇〇(平成一二)年一月のことだ。阪神大震災で古い金庫の大部分が燃えてしまったことが契機となり、また国から耐火金庫の規定をもっと厳しくするようにと指導があったこともあって、はっきりと規格が設定されたのである。
ちなみに、耐火金庫は火災には強いけれど、盗難には対応が不十分。火災と盗難の両方から金庫を守るためには、耐火と防犯の機能を兼ね備えた金庫を選んだ方がいい。
§どうして二〇年という使用期限があるのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473