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 博多【東京雑学研究会編】


§博多の方が有名なのに福岡市なのはなぜ?



九州の玄関口、福岡県の中心部は福岡市である。しかし、地元ではここを「博多」と呼び「博多っ子」という呼び方も残されている。表玄関となる駅は「博多駅」で、港は「博多港」。博多人形、博多織、博多どんたくと、文化も名物も博多の名前があふれている。
どうして「博多」として有名なのに「福岡市」という地名がついたのであろうか。
発端は一八八八(明治二一)年のことになる。全国で市制、町村制が発布され、翌年四月、商人の町として知られた博多と五二万石の城下町として栄えた福岡は、合併して市となることが決まったのである。
問題は市名である。県から一方的に「福岡市」とするとの告示があったが、町民はそれではおさまらない。翌年には、博多出身の議員から市名をあらためる動議が出され、議論は議会でも延々続いたという。それは一般の市民も巻き込み、この地では連日熱い討論が交わされたのだ。
博多側曰く、遣唐使の時代から続いた歴史ある名前を消してどうするのか、博多織、博多しぼり、博多人形など名産品にも博多の名前は使われており、全国の知名度も高いからこちらを使うべきだという意見。
福岡側曰く、黒田長政の城下町として栄えてきた誇りと県からの通達をひっくり返すとは言語道断という意見で、こちらも福岡のままで通すべきとひかない。
そこで、最後は二六名の市議会で採決されることとなった。このとき、傍聴席は満席。市民にとっても関心の高い議題だったのである。改称に賛成と反対は、一三票の同票で決まらず、最後は議長採決となった。議長は「市名を変更しても利益はなく、かえって市の調和が乱れる」という理由で反対に一票を投じ、福岡市と決定されたのである。
しかし、これには裏話があり、議長はもっともらしいことをコメントしているものの、実は福岡町出身だったというから、やはり私情が絡んだのだろう、という。
結局、この改称問題は何度もむしかえされ、現在は、市名は「福岡市」駅名は「博多駅」に落ちついている。二つの町への郷土愛がややこしい名前の使い方になっているのである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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