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 五臓六腑①【ごぞうろっぷ】


「五臓六腑」の種類と働き



◆栄養が気や血に変わる過程と六腑
五臓六腑にしみわたる」などというときの五臓六腑とは、もともと東洋医学の言葉で、もちろん体内にある臓器のことです。気・血・津液が体内をめぐる一種のエネルギーだとしたら、五臓六腑食べ物から水穀の精微を取り出して、気・血・津液を作ったり運んだり、貯蔵したりする各器官といえます。
 食べ物飲み物の栄養が気や血に変わる過程をたどると、まずは六腑が消化吸収を行い、その栄養を五臓が受け取って気・血・津液を生むというルートになります。ですから、六腑の説明から始めましょう。
 六腑とは、「胃・小腸・大腸・膀胱・胆・三焦」の6器官をいいます。各臓器の主な機能と流れは、
①胃が消化し、
②小腸が消化された食べ物を水穀の精微(栄養)と「糟粕」(カスのこと)に分け、
③大腸がカスを大便に、
④膀胱が小便にし、
⑤胆は胆汁を小腸に分泌する
とされています。
⑥三焦は津液の循環経路です。正確には体内に占める位置によって「上焦・中焦・下焦」の3グループに分けて考えられ、その3つの総称を三焦といいます。

◆五臓の種類と働き
 次に五臓。これは「心・肺・脾・肝・腎」の5つです。
 それぞれの主な働きを見てみましょう。
○心=血脈・神(しん)を司る
「神」とは精神活動のこと。「胸がいっぱいになる」とか「胸が痛い」「心苦しい」など気持ちの状態を表現するのも、東洋医学的に見れば当然のことなのです。
○肺=宣発・粛降・気を司る
「宣発」は気や津液を全身に発散させ、「粛降」は酸素や栄養を体の下方へ送り出すという意味。気には呼吸した空気の意味もあります。
○脾=運化・昇清を司る
「運化」は栄養を吸収して血や津液を作り全身に送る、「昇清」は運化のうちでとくに肺や心など体内の上の方へ栄養を運ぶという意味。
○肝=疏泄を司り、血を貯蔵する
「疏泄」は流れや発散という意味で、気血の流れを円滑にするという働きを指します。血の貯蔵とは、体内を循環してきた血を貯めて全身の血量を調節する働きをいいます。
○腎=水を司り、精を貯蔵する
 精は両親からの遺伝によって受け継いだ「先天の精」のこと。

 以上の主な働き以外にも各臓器にはいろいろな働きがあり、単体、あるいは後述するようにいくつかの臓器が協調しながら人体の生理活動を維持していると考えられています。
 また、各臓器の働きは心気、肺気、脾気、肝気、腎気という「臓器の気」によって行われていることも覚えておいてください。

【出典】 日本実業出版社(著:関口善太)
東洋医学のしくみ

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  • 【辞書・辞典名】東洋医学のしくみ事典[link]
  • 【出版社】日本実業出版社
  • 【編集委員】関口善太
  • 【書籍版の価格】1,620
  • 【収録語数】115
  • 【発売日】2003年7月
  • 【ISBN】978-4534036179










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