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 煎茶と番茶の違い



お茶の木は生命力が強く、茶葉を摘んでも摘んでも、次々に新しい芽が芽吹いてくる。そのため(日本の)緑茶は年に3~4回収穫されることが多い。こうして収穫した茶葉を蒸した作った、いわゆる日本茶(緑茶)が「煎茶」である。

毎年初めて(4月末頃)摘まれた茶葉は「一番茶(新茶)」と呼ばれ、一番茶から作った煎茶は市場でも高値で取引されるが、以後、気温が上がり渋味が強くなることなどから、二番茶(6月下旬頃)・三番茶(7~8月)・四番茶(秋頃)と値段は下がっていく。古くは、この三・四番茶から作った煎茶を「番茶」と呼んだ。

しかし、現代に入って高級品への嗜好が強まった結果、「番茶」という言葉の指し示す範囲が広がり、今ではたとえ一番茶・二番茶から作った煎茶であっても下級品であれば「番茶」と呼ぶようになっている。つまり、煎茶の下級品は全て「番茶」ということになる。

こうして番茶=低級イメージが根付いてきたことから、最近では「番茶」という商品名を避け、「番茶」を「煎茶」という商品名で販売するメーカーも増えてきた。定義上は「番茶」(=質の低い煎茶)であっても、商品名は「煎茶」となっていることもありうるので、購入する際には注意が必要だ。

ちなみに、京番茶・阿波番茶・美作番茶のように、番茶と名が付いていても、煎茶と異なる独特の製法で作られたお茶もある。これらは現代の定義でいう「番茶」には含まれない。また、煎茶の低級品や余り屑から作られたお茶でも、火で焙れば「ほうじ茶」、茎だけ集めれば「茎茶」と呼ばれ、両者ともに煎茶の低級品に甘んじない独自の地位を築き上げている。

【出典】 Ea,Inc.(著:JLogos編集部)
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