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 フラストレーションの兆候が現われたら要注意



現代の日本では多くの人が第一、第二の欲求が満たされている……と言いましたが、仕事をリタイアしてからの経済に不安を抱える人もまた多いでしょう。本当に年金はもらえるのか? 年金に関するニュースが報道されるたびに暗澹(あんたん)たる気持ちになってきます。
予定通りの年金がもらえると仮定しても、現役時代に比べたら生活レベルを縮小しなければならない人も多いはずです。充実した老後を送るためには、経済的な計画をしっかり立てておくことが必要と言えます。
また、今までは会社に「所属」し、仕事の成果で「承認」欲求が満たされていた人も、リタイアすると自分が何に所属するのか不安定になり、承認の欲求を満たされる機会が減ってくるかもしれません。
だからこそ、リタイア後の生活が安定するように生活設計を立て、仕事以外にも「所属」の欲求を満たされる場―家庭や趣味のグループなどにしっかり手をかけておくことが大切なのです。
リタイアして、突然「何もすることがない」という状態になった人は、今までは適度に満たされていた欲求が満たされなくなり、きわめて深刻なフラストレーションをもたらします。次のような言動が見られたら要注意。
まず、攻撃行動です。腹の立つことがあると相手に暴力をふるったり、罵声を浴びせたりします。それができないときは、無関係な弱者に攻撃の矛先を向けたりします。このやつあたりの対象になりやすいのが配偶者である妻です。
第二は退行現象。赤ちゃん返り、幼児返りで、聞き分けがなくなり、わがままになるのです。食事だ、お茶だと何でもかんでも妻に面倒をみてもらおうとします。ここでも一番の被害者は妻。
第三は固執行動で、家に閉じこもるようになります。日がな一日家にいて、「トイレが汚れている」と目を光らせたり、「誰からの電話だ」と妻の行動に干渉したり。そして妻の反撃にあうと、ますますフラストレーションが高まります。
今までの人生がそこそこうまくいっていた人ほど「二毛作」の準備不足の可能性があります。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第6章 老いたときに後悔しない生>    >    フラストレーションの兆候が現われたら要注意

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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