見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 ▼漁師好みの耳と足と目玉の上の筋肉



能都町では7月になるとアオリイカが定置網に多くはいる。その網上げの船に乗せてもらったことがある。「この網で漁獲した魚は生きたまま水揚げされるから、鮮度がよくて人気があるよ。今日は波もなくて、月夜で明るいからクチイカがとれるだろう」という漁師の予想通り、フクラギ、メジナ、クロダイカワハギなどに混ざって数十杯のアオリイカが姿を見せた。
その晩は漁師宅でクチイカを肴に杯を傾けた。厚めに切った刺身をほおばると、ねっとりとした舌ざわりのあと、なまめかしいまでのうまみが口いっぱいに広がった。私が一皿をペロリとたいらげてしまうと、漁師が大切そうにもう一皿を持ってきて「これは自分用にとっておいたのですが…」。皿にはアオリイカの耳と足と目玉の上にある筋肉が無造作にのっていた。「私らは胴の身よりもこの部分が好みですよ」という通り、歯ごたえと甘みのバランスが絶妙だった。

【出典】 東京書籍(著:東京書籍)
旬のうまい魚を知る本

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 14070070
    0
    しおり
  •      
  •      




   


  1. 旬のうまい魚を知る本>>    >    ▼漁師好みの耳と足と目玉の上の筋肉

A D

旬のうまい魚を知る本について
いつ、どこで、どの魚がうまいのか?魚をおいしく食べるために知っておくべき知識を日本全国の漁師町を巡り、絶品魚料理を漁る魚狂、野村祐三が伝授。 鮨屋、レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。
この言葉が収録されている辞典

 旬のうまい魚を知る本


  • 【辞書・辞典名】旬のうまい魚を知る本[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京書籍
  • 【書籍版の価格】1,836
  • 【収録語数】650
  • 【発売日】2002年8月
  • 【ISBN】978-4487797776










関連辞典
旬のうまい魚を知る本 旬のうまい魚を知る本 旬のうまい魚を知る本