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 ピン【ぴん】


「ピン芸人」と「ピンはね」の「ピン」は同じ



お笑いの世界では、漫談などのように一人で舞台に立つ芸人を「ピン芸人」と呼ぶ。「ピン」が一人を意味していることは容易に察しがつくものの、その由来はとなると、芸能界独特の隠語か何かだろうと誤解されがちだ。「ピン」は確かに隠語ではあるが、歴史のある言葉で、芸能界で使われたのが最初ではない。その由来はポルトガル語で、室町時代に伝来した天正かるたの札からきている。かるたといっても現在のトランプカードのようなもので、札には一から一二までの点数が与えられていた。その「一点」札をポルトガル語で「pinta」と呼んだ。英語の「point」にあたるものだ。ここから「ピン」が「一」を意味する言葉としてサイコロ賭博の場などで使われるようになっていく。「ピンゾロの丁」といえば、サイコロの出目が一でそろっているという具合だ。この「ピン」が芸能の世界で使われるようになったのは、さらに時代が下ってからだ。当時の役者には奥役という、いまでいうマネジャーのような係がついていた。この奥役が、役者の出演料の一割を手数料として抜いていた。そこから上前をはねることを「一割をはねる→ピンをはねる→ピンはね」というようになった。天正かるたから生まれた「ピン」はまた、「ピンからキリまで」という慣用句も生んだ。かるたの「一二点」の札が最後の札という意味で、「これっきり」の「キリ(限)」と呼ばれるようになったのだ。また、日本版かるたである花札の一二月の札の絵は「桐」、これにもかけられているといわれる(別項◆◆◆【花札】参照)。さて、本来なら「一点」の「ピン」が最低、「一二点」の「キリ」が最高の意味のはずだが、江戸時代に慣用句として使われるようになったとき、「ピン」の意味が転じて「一番」という意味が込められることになり、「キリ」は最低を意味するようになってしまったようだ。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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