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 ピラミッド【ぴらみっど】


「王墓ではなく、公共事業だった」は常識!?



ピラミッドといえば古代エジプトを代表する巨大建造物で、奴隷たちによって築かれた王の墓というのが常識のはずだった。しかし、二〇世紀初頭にイギリス人のエジプト学者であるクルト・メンデルゾーン打ち出した説は、その常識を覆すものとなった。メンデルゾーンは、ピラミッドはナイル川の氾濫によって田畑が冠水し、農作業ができなくなってしまった農民を救済するための公共事業だったと考えたのである。当時は受け入れられなかったこの説だが、現在ではいくつかの理由から支持されるに至っている。まず、墓であるなら発掘されて当たり前ミイラや人骨がまったく出てこないというもの。一〇〇基以上のピラミッドを発掘しても一体も出てこなかったという。さらに、一人の王が複数のピラミッドを築いているということもある。墓であるならば、一人の王に一つのピラミッドで十分のはずだ。また、ピラミッド建造に関わったとされる人たちの住居跡からは、とても奴隷とは思えない生活状況がうかがえる品々が発掘されたり、身分の高い人でないとなることができなかったミイラすら見つかっていることも理由として挙げられる。そもそも、ピラミッドが王墓であるという説はどこからきたのだろうか。それは古代ギリシアの歴史家で、「エジプトはナイルのたまもの」と称したことでも知られるヘロドトスが、著書『歴史』のなかで「ピラミッドは王墓だとエジプト人の神官から聞いた」と記したことから生じたているのだ。したがって、ヘロドトスの記述は見聞きしたことをまとめただけで、確かにピラミッドが王墓であるという確証にはならないのである。それではピラミッドとはいったい何なのだろうか。この問いは紀元前二世紀からすでに問われていた。当時のギリシアの歴史家フィロンは、世界の建造物七不思議の一つに、ギザの大ピラミッド挙げている。古代ギリシアの時代にすでにピラミッドは謎に包まれた存在だったことがわかる。それから二〇〇〇年以上経ったいまなお、その問いに対する明確な答えは出ていない。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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