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 ファウスト【ふぁうすと】


本物のファウストは、インテリから嫌われた人気占い師



ゲーテの『ファウスト』で有名な伝説の魔術師、ゲオルク・ファウスト。劇中では悪魔に魂を売って魔術の力で若返り、清純な娘を誘惑して生まれた子どもとともに彼女を捨てる……。まさに悪の象徴である。このファウストは実在の人物で、一四八〇年頃に生まれたとされ、神学を学び、ルネサンス期の自然哲学を身につけ、人文主義者と交わった。一五三六年から一五四〇年あたりに突然の死を迎えるが、これが悪魔が彼の魂を奪ったという伝説に拍車をかけてもいる。自分では、「修士、博士、占星術師、第二の魔術師、手相術師、地相術師、火相術師、水の術にて第二の者」などと名乗り、あらゆる占いのようなものに精通していたようだ。怪しいこと極まりないが、気に入られる人にはたいへん気に入られていた。当時の司教や南米遠征隊長などが彼に誕生星位図や予言を求めたり、宗教改革初期に活躍する帝国騎士フランツ・フォン・ジッキンゲンは、彼を教師に取り立てたりもした。だが一方で、嫌う人からの評価はボロボロ。「放浪者、妄言家、痴愚、低劣、笑止、不遜、大言壮語、淫行者」など、ひどいものである。また、ドイツを中心に各地を渡り歩いて生活していたが、インゴルシュタットという町からは占い師として追放されているし、ニュルンベルク市の公文書には「名うての獣姦者(男色家)」との烙印を押されている。以前は「悪魔の業」とされた占星術錬金術なども、当時は、時代の流れにより、いかがわしい魔術とは一線を画した「自然魔術」「自然学の完成」などとして世間に認められつつあったので、ファウストのような素行の悪い者に第一人者を名乗られてはたいへんと、仲間であるはずの同じ学問に傾注する自然学者たちから、えせ学者、ペテン師と激しく攻撃されたのである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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