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 指紋鑑定法【しもんかんていほう】


大森貝塚の出土品についていた古代人の指紋がきっかけ!



指紋が人によって異なることを初めて学問的に研究したのは、イタリア人解剖学者のマルセロ・マルピキーであるといわれている。ときを経て、一八二三年にチェコの生理学教授J・E・プルキンエが指紋の形態を九種に分類することにより指紋鑑定法の原型となるものを発明するが、現在の指紋鑑定法の嚆こう矢しとなる研究をはじめたといわれるのは、イギリス人医師のヘンリーフォールズだ。東京の築地にある聖せい路ろ加か国際病院の横には、指紋研究発祥の地の記念碑がある。これは、ヘンリーフォールズが一八八〇(明治一三)年一〇月二八日刊行のイギリスの『ネイチャー』誌に「手の皮膚のしわについて」という論文を発表し指紋研究の先駆けとなったことにちなみ、一九六一(昭和三六)年一一月二八日に警察庁が建てた記念碑である。ここは、かつてフォールズが住んでいた築地居留地一八番地に近い場所である。フォールズが来日したのは、一八七四(明治七)年である。彼は宣教師として、結婚したばかりの妻とともにやってきた。そして築地に住居を構えて、ここを拠点に布教活動をはじめたのである。それ以外にも、医師でもあった彼は医療活動の一環として診療所を開き、来日の翌年には本格的な活動が開始された。専門は外科だったが、眼の治療にも力を注ぎ、眼の見えない人たちのための教育機関をつくり、尽力した。こうして明治初期の日本の医療に大きく貢献したことは間違いないが、彼の名前を世界中に広めたのは指紋の研究である。きっかけとなったのは、大森貝塚から出土した先史時代の土器で、そこには指紋、つまり、現代人と変わらない指の模様がついていた。彼はその指紋に興味を抱いたと同時に、これらを皮膚の特殊性によるものとして研究をはじめたのである。そして一八八〇年に『ネイチャー』誌に日本から研究論文を発表した。それは、科学的指紋鑑定法関する論文では世界最初のものといわれている。その後、様々な学者によって指紋で個人を識別する研究がなされ、やがて犯罪を解決に導く方法として画期的に寄与することになった。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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