見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 平清盛【たいらのきよもり】



4 平清盛白河法皇御落胤説は本当か?…異例の出世に隠された真実に迫る
 ある夜、白河法皇は、愛妾の一人で絶世の美女と謳われた祇園女御の屋敷へと出向いた。すでに日は落ち、雨が音もなく降りそそいでいた。
 白河が祇園神社の境内へ入ると、そこに全身が銀針に覆われ、口から火を吐く化け物がいるのに出くわした。驚嘆した白河は、警護役の平忠盛に、
「こんなときのためにお前がいるのだ。あいつをすぐに討て!」と叫んだ。
 だが、沈着冷静な忠盛はすぐに行動せず、じっくり化け物を観察した。すると、それは雨ゆえに蓑を被り、燈籠に火を灯そうとした神主だった。蓑が火に照らされ、藁が銀針に見えたらしい。また、火が消えないようにロウソクを吹いていた姿を、口から火を吐いているように見誤ったようだ。
 忠盛がその正体を告げると、白河は彼の冷静さをほめ、愛人であった祇園女御を与えたという。だが、そのときすでに、女御は白河の子を孕んでいた。忠盛はそれを承知で引き受け、産まれた子を後継者とした。それが平清盛であり、だからこそ、武士でありながら貴族社会の反発を受けずに、あれほどの出世を遂げたのだと言われている。
 この清盛の御落胤説は、学会でもかなり有力である。ただし、清盛の母については諸説がある。祇園女御とするのは史的価値の低い『平家物語』であり、貴族の中御門(右大臣藤原)宗忠が書いた『中右記』という日記には「これ仙院(法皇)の辺なり」、つまり側に仕えた女性とあるだけだ。また、1235年の『仏舎利相承系図』には「祇園女御には妹がいる」と書かれており、彼女こそが清盛の実母ではないかとする説もある。

【出典】 日本実業出版(著:河合敦)
日本史の雑学事典

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 14625003
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:源義経  長慶天皇  日本書紀  憲法十七条  

   


  1. ◆「平清盛」の関連ワード

  2. 源義経

  3. 長慶天皇

  4. 日本書紀

  5. 憲法十七条


A D

日本史の雑学事典について
歴史上の人物の意外な素顔や、有名な事件の驚くべき真相などを掲載。 教科書ではあじわえない歴史の奥深いおもしろさ、たのしさが収録されています。
この言葉が収録されている辞典

 日本史の雑学事典


  • 【辞書・辞典名】日本史の雑学事典[link]
  • 【出版社】日本実業出版社
  • 【編集委員】河合敦
  • 【書籍版の価格】1,404
  • 【収録語数】136
  • 【発売日】2002年6月
  • 【ISBN】978-4534034137










関連辞典
日本史の雑学事典 日本史の雑学事典 日本史の雑学事典 日本史の雑学事典