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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
Q i(チー)
携帯機器は便利だが、充電が面倒だ。
外出時に複数の充電器を持たなければならないこともあるからだ。
パソコンやシェーバー、携帯電話と、メーカーや機種ごとに充電器は異なる。
この煩(わずら)わしさを解消してくれる規格が生まれている。
日本の家電メーカーなどが参加する団体ワイヤレスパワーコンソーシアムが提案するQiである。
この規格は普及の緒(ちょ)についている。
例えばドコモでは「おくだけ充電」と呼ぶ充電機能をサポートしているが、これはQiの規格にしたがっている。
Qiは接触しないで充電する規格の一つである。
このような充電法は一般的に非接触充電、またはワイヤレス充電などと呼ばれる。
これまでも、携帯電話やシェーバーなど、非接触で充電できる製品はたくさんあった。
Qiの特徴はメーカーや機種によらず、すべて置くだけで充電できる統一規格であるという点だ。
したがって、この規格に沿った製品を用いれば、所有する充電器は一つで足りる。
また、外出先にQi規格の充電器があれば、それをすぐに利用できる。
Qiの充電方式は、従来の充電器同様に、電磁誘導方式を利用している。
二つのコイルを向き合わせ、一方に交流電流を流すと、他方に電気が生まれるという法則を利用した方式だ。
Qi規格の便利なところは、充電に際して機器を置く場所に神経を使わないですむことだ。
充電器のプレート上のどこに置いても、しっかり充電してくれる。
また、そのプレートに複数の機器を置くと、置いた順に充電してくれる機能もある。
Qi以外にも、いろいろなワイヤレス充電の規格が提案されている。
例えば、アメリカのクアルコム社が中心となったWiPower(ワイパワー)、村田製作所が中心となった電界結合方式などだ。
前者は磁界共鳴を用いた方法を、後者はコンデンサーを用いた方法を利用してワイヤレス充電を行なう。
Qiよりも自由度が高く、効率もよいことをうたっている。
従来は、スマホ、携帯電話、シェーバーなどの 電子機器には別々の充電器が利用されてきた。 新規格「Qi」は、このムダを解消してくれる。
【出典】![]() |
中経出版
「 雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2 」 |
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『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2』の紹介
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