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 オートフォーカス


カメラでいちばん面倒なのはピント合わせ。それを瞬時に行なうのが自動焦点(オートフォーカス)だ。



世界で初めて自動焦点(しょうてん)カメラが発売されたのは1977年。

当時のコニカが「ジャスピンコニカ」という商品名で売り出して大ヒットした。

それからカメラの電子化はすさまじい勢いで進んだ。

そして、今もデジカメやビデオカメラの進化は止まらない。

笑顔になったときにシャッターを切るスマイルシャッター、モニター上の画像から人の顔を認識してそこにピントを合わせる顔検出、あらかじめ登録しておいた被写体の顔に焦点を合わせる顔認識など、一昔前にSFの世界で描かれたような機能が実現されている。

話を最初の自動焦点(AF)に戻し、そのしくみを見てみよう。

いくつかの方式があるが、コントラスト検出方式と位相(いそう)検出方式が有名である「コントラスト検出方式」とは撮像素子上のコントラストの状態を検知して距離を測る方式である。

撮像素子とAFセンサーを共用できるので小型化が可能であり、コンパクトデジカメで広く使われている。

ただし、レンズを動かしながらピントを探るため、ピント合わせに時間がかかるのが難点だ。

「位相検出方式」とは被写体からの光の差を検知して距離を測る方式。

レンズから入った光を二つに分けて専用のセンサーへ導き、結像した二つの画像の間隔からピントを合わせる。

高速のピント合わせが可能だが、専用のイメージセンサーと光の分岐(ぶんき)構造が必要なので小型化が難しく、一眼レフカメラでの採用がほとんどである。

最近のデジカメやビデオカメラには、被写体の動きに合わせて焦点を合わせ続けてくれる機能がつけられている。

運動会で子どもの動きを追うときなどにたいへん便利である。

この機能は「追っかけフォーカス」などとメーカーによって呼び名が異なるが、一般的にはコンティニュアスAFという。

顔認識などのパターン認識機能をAF機能と組み合わせているのである。

この機能はミサイルのロックオン技術と共通するが、地上の複雑な対象を追うぶん、ミサイル追尾(ついび)よりも複雑だ。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術

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『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術』の紹介



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身のまわりの「便利なモノ」にはすべて、「便利さの理由」があります。でも、私たちはそれをよく知らないまま、日々生活していることがほとんどではないでしょうか。本書は、家電からハイテク機器、身近な家庭用品まで、私たちが日頃よく使うモノに関する素朴な疑問を図解で解説。「モノ=科学技術の結晶」たる所以がこれでわかります!
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 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
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