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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
▼ソデイカ釣りは「ヒキジ」が命
- タル流し釣りに使うバケがまたユニークだ。相手が大型のため、長さが30センチ弱もある。白い布で巻いてあり、まるできりたんぽのよう。その下に大きなイカバリが結ばれている。「白い布を巻くのはアカイカが抱きやすくするためだよ。内部の素材と全体のバランスについては、漁師それぞれに秘訣があり、人には絶対に教えない。帰宅するときも船に置かず、必ず自宅に持ち帰っているんだ」。
米田さんは道具を流し終えると、漁船をゆっくりと走らせて、漁場を何度も往復しては、ウキの変化に目を凝らす。「ほら、あのウキが立っただろう。あれはアカイカがイカヅノにのった証拠だ」。手に糸を持ったベテラン漁師は、ソデイカの引きに合わせて、両手でやったりとったり(これを田後の漁師言葉で「ヒキジ」という)して、慎重に糸を手繰っていく。およそ100メートルの海中から、やっと海面に姿を見せたソデイカはさすがに大きかった。胴の長さ60センチ、重さ12キロはありそうだ。
こうして米田さんは、立っているウキを見つけては、ソデイカを次々に釣り上げていった。田後のソデイカ漁は、8月後半から12月まで続く。
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京書籍) 「 旬のうまい魚を知る本 」 |
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旬のうまい魚を知る本について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
旬のうまい魚を知る本

- 【辞書・辞典名】旬のうまい魚を知る本[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京書籍
- 【書籍版の価格】1,836
- 【収録語数】650
- 【発売日】2002年8月
- 【ISBN】978-4487797776