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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
▼生シラスが舌の上で踊る
- シラスのほとんどはシラス干しなどの加工品として流通する。せっかく産地に出向いたのだから、生シラスを味わいたかった。漁協の人に教えられて舞阪漁港すぐそばの味処「魚あら」へ。水揚げされたばかりのたっぷりのシラスの上に、すりおろした根ショウガと少しの醤油をかけてすすりこむ。と、まるで遠州灘のエッセンスともいうべき稚魚の群が、舌の上でリズミカルに踊り、するりとのどへと滑り込んでいった。なんとも巧まざる美味である。
舞阪漁港から歩いて3分ほどの堀江三郎商店に寄った。ここのシラス干しは質がよいとかねてから耳にしていたのだ。「薄塩で天日干し、ほかの味付けは一切していません」と店の人はごく当たり前のようにいっていた。気張って500グラムを買った。帰宅してから、あたたかいご飯の上にこんもりのせて、ほんの少しの醤油をかけて味わった。繊細微妙な味については、ことさら書くまでもないだろう。たちまちご飯3杯とともに胃袋に消えていった。
舞阪町のシラス漁の最盛期は、4月中旬から11月にかけて。
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京書籍) 「 旬のうまい魚を知る本 」 |
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旬のうまい魚を知る本について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
旬のうまい魚を知る本

- 【辞書・辞典名】旬のうまい魚を知る本[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京書籍
- 【書籍版の価格】1,836
- 【収録語数】650
- 【発売日】2002年8月
- 【ISBN】978-4487797776