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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
▼小川原湖畔に受け継がれるワカサギの「すし」
- 小川原湖畔の上北(かみきた)町(青森県)の年間漁獲量は、例年600トン前後で日本一。漁の主体は30隻の船曳漁で、9月から12月までワカサギとシラウオを狙って出漁する。ほかにワカサギ狙いの刺し網漁も行われている。
その刺し網の漁師から上北町に古くから伝わるワカサギの「すし」の作り方を教わったことがある。まずウロコを取り除き、背割りにしてハラワタを取り除いて頭をもぐ。次に軍手をはめてごしごしとよく水洗いする。そして水に漬け、その水を何回も取り替えて、ていねいに血抜きをする。それからワカサギを1日塩漬けにする。出てきた水気を捨て、さらに水に漬けて適度に塩を抜く。この適度が難しいらしい。ザルに上げて水気を切り、酢に漬け込んで1時間おき、もう一度ザルに上げる。冷ましたご飯、細切りのニンジン、輪切りのタカノツメを混ぜ合わせて、これと魚を交互に重ねながら桶に漬け込んでいく。
それから40日後にやっと食べることができるようになる保存食だ。「ここらでは『すしは40日』という決まり文句があるさあ」と刺し網の漁師。漁師手作りの「すし」は、発酵性の魚ずしにしてはくせがなく、実に食べやすかった。
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京書籍) 「 旬のうまい魚を知る本 」 |
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旬のうまい魚を知る本について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
旬のうまい魚を知る本

- 【辞書・辞典名】旬のうまい魚を知る本[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京書籍
- 【書籍版の価格】1,836
- 【収録語数】650
- 【発売日】2002年8月
- 【ISBN】978-4487797776