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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
▼小豆島の伝統漁法「たたき網」
- メバルは刺し網、延縄(はえなわ)、釣り、定置網で漁獲されることが多い。小豆島(香川県)西端の土庄(とのしょう)町にはそれとは異なり、たたき網という伝統漁法でメバルを狙っている漁師がいる。その岡本富和さんのメバル漁の漁船に乗せてもらったことがある。早朝4時に眠い目をこすりながら柳漁港へ向かうと、岡本さんと手伝いの蓮池さんの二人が、準備万端ととのえて待っていた。「たたき網は小潮と中潮の日の夜明け前2時間が勝負」と言いながら、岡本さんは急いでもやい綱を解いた。20分ほどで漁場に到着すると、岡本さんはエンジンを止めて櫓(ろ)を船に取り付け、体全体を使ってリズムよく漕ぎ出した。「この漁では静かに網を仕掛けることが必要です。それで親父の代から櫓を使っています」。
高さ3メートル、長さ120メートルの網の端を海へ投入し、櫓を漕いで船をぐるっと回し、上から見て英文字のCの形に網を仕掛ける。次にCの網の開口部に船を回すと、ロープを手元に結んだ長さ1メートル弱、直径約10センチの丸太ん棒(たたき棒と呼ぶ)を、蓮池さんがまるでやり投げ選手のように海面に向かって何度も打ち込む。「たたき棒が海中で大きな音をたてると、驚いた魚が仕掛けた網の方向へ逃げて、三重の網にからまるんですよ。以前はここらの瀬戸内海ではよく見られましたが、いまはやる人が少なくなりましたよ」と櫓をにぎる岡本さん。
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京書籍) 「 旬のうまい魚を知る本 」 |
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旬のうまい魚を知る本について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
旬のうまい魚を知る本

- 【辞書・辞典名】旬のうまい魚を知る本[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京書籍
- 【書籍版の価格】1,836
- 【収録語数】650
- 【発売日】2002年8月
- 【ISBN】978-4487797776