-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
- 夜明け【よあけ】
- 「夜明け」といえば、東の空が白み出し、新しい一日のはじまる明け方のことだし、「日暮れ」といえば、太陽が西に沈み、夕闇が迫りはじめる黄昏のことである。しかし、この二つには、そんな抽象的な表現ではなく、数字でしっかりと明確に定義されている時刻がある。「夜明け」とは「太陽の地心高度が地平線下七度二一分四〇秒にある時刻」のことで、一方の「日暮れ」とは「日没後の太陽の地心高度が地平線下七度二一分四〇秒にある時刻」のことだ。つまり、いずれも太陽が同じ高さにある状態のことである。これが定められたのはなんと江戸時代。一七九八(寛政一〇)年、それまでの宝暦暦に代わり、西洋の暦法を取り入れた寛政暦という暦法が施行された。当時は不定時法といって、夜明けから日暮れまでの時間を六等分する時間法が定着しており、その起点となるのが「明け六つ」と呼ばれた夜明けと、「暮れ六つ」と呼ばれた日暮れであった。寛政暦では、時刻の起点となるこの二つを、京都の春分と秋分の日の出前の二刻半(現在の三六分に相当)を明け六つ、日没後の二刻半を暮れ六つとして定義した。いずれも水平線と水平線下の太陽の中心との角度が七度二一分四〇秒にあたる。季節や場所によってその時間は変わるが、当時は一年中、どの場所にあっても、太陽がこの高度に達したときを夜明け、または日暮れとして定義し、時刻の起点としたという。現在では各地点ごと、また季節ごとで夜明け、日暮れの時刻は計算されているが、もとになっているのは寛政暦のこの定義なのである。
「夜明け」、「日暮れ」はそれぞれ何時から何時まで?
【出典】 |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
A D |
雑学大全2について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2
- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305