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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
富士山①【ふじさん】
- 日本一高い山といえば富士山である。富士の絶景といえば、真冬に山頂部だけに雪が積もり、青みがかった山肌のてっぺんだけが、真っ白に輝いている風景だ。だが、よく考えてみると、山頂より低いところにしか雲がないのに、山頂に雪が積もって白くなっているのはなぜだろう。そもそも雪は、雲に含まれている水蒸気が急激に冷やされて氷結し、地上に落ちてきたものだ。雲より高い位置に雪が降るはずはないのだから、ますます不思議になってくる。だが、これはとても簡単な理由による。普通、雪や雨は一万三〇〇〇メートルほどの上空から降り注いでくる。富士山は三七七六メートルだから、天下の富士山をもってしても、そのまたはるか上空から降り注いでいるので、当然雪が積もるというわけだ。私たちは肉眼で雲の形をしている白い雲しか見ないので、低い位置の雲にばかり目を奪われてしまうが、実はもっともっと上空に雲はたくさん発達しているのだ。富士山の近くにかかっている雲があると、美しいのでそちらに気を取られるが、実際には、気温さえ下がって条件が整えば、いつでも山頂が雪景色になるのだ。あのエベレストも八八四八メートル(ネパール政府公認)の高さであるから、上空から雪が降り積もることとなる。
雲よりも高い富士山頂に、雪が積もる理由
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305