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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
美術館【びじゅつかん】
- 外国の大きな美術館や博物館に行ったことはあるだろうか。絵画や作品の前に、日本のような物々しいロープや入っていけないゾーンなどは少なく、気軽に絵画の間近で鑑賞ができる。そして、何よりも驚くのは、世界的に有名な絵画の前でバシバシと記念写真を撮っている人たちまでいることである。もちろんストロボなしでの撮影になるが、ルーブル美術館もニューヨークの近代美術館も、モネでもダリでも撮影することができるだろう(ただし、カメラの持ち込みには別途料金が設けられている場合がある)。さて、日本ではどうだろうか。たとえば上野の森美術館では、ロープや仕切りなどで作品に近寄ることもしづらいうえに、もちろん撮影はフラッシュなしでも全館禁止である。日本では、撮影禁止が当たり前の感覚になっていて、館内ではカメラはしまってしまうのが普通になっている。外国の、しかも超有名な美術館で撮影が許可されているのに、なぜ日本ではダメなのだろうか。絵画や工芸品の場合、強い光を浴びることで作品の劣化や色褪せなどが問題にされて、それで撮影は許可がおりないのかと思ってしまうが、とある美術館に理由を尋ねてみたところ、「昔、写真を撮るときの光源としてマグネシウムを発光させていましたが、それが火災の原因になる恐れがあったためです」とのことだ。さらに、最近では著作権の問題があり、勝手にポストカードをつくられたり、著作権の侵害になる作品をつくられてしまうことを防ぐためだという。後者の理由ならまだしも、ストロボ撮影禁止の理由が昔のことだったとは少々意外だ。しかし、たとえば版権の切れた作品や一般の記念撮影、美術館紹介のため、または学生の研究の材料などの場合は、理由を申請して許可を得れば、撮影可能になる場合がある。また、フラッシュなしの撮影であれば、美術館によっては撮影が許可されているケースも、ここ最近ずい分増えてきたという。おおむね古くからある美術館のほうが、昔の習慣そのままに撮影禁止の場合が多いようである。
なぜ日本の美術館には、撮影禁止のところが多いのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305