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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
白書【はくしょ】
- 各省庁がその活動や現状や課題などを国民に報告するために、毎年発行する「白書」。発表される白書の表紙は、確かに白い紙に「○○白書」という題字と年度と発行省庁の名が印刷されているだけである。白書は、イギリス政府が発行している公文書にならって発行されるようになったもので、名称も「ホワイトペーパー」を直訳して「白書」と名づけられた。しかし、なぜか外務省だけは白書とは呼ばずに「外交青書」という。どうしてだろう。実は、一九五七(昭和三二)年に『わが外交の近況』として外交青書が創刊されたとき、表紙に青い紙が使われ、それがしばらく続いたので、外交青書という通称ができたのだ。表紙に青が使われたのにも理由があって、一七世紀末の英国議会に端を発している。一七世紀の英国議会では外交官などの報告書、レポートをすべて青い表紙で刊行し、それらを「ブルーブック」と呼んでいた。それを日本の外務省が取り入れたのである。ただ残念なことに、英国議会でも現在では青い表紙の刊行物を発行していないという。ところで、正式には『わが外交の近況』といった日本の外交青書、現在では外務省のホームページを見ても『外交青書』となっているから、通称から昇格したらしい。余談になるが、「黒書」と名づけた本が発行されることがある。政府に批判的な立場から行政の実態や調査結果をまとめたものや、特定の業界の裏事情をテーマとする場合などに使われる。表向きとは違う観点に立っていることを強調するために、政府発表の「白書」に対する比喩として「黒書」という言葉がつくられたのだろう。
外務省のみ「青書」、加えて「黒書」もあった
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305