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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ダメ【だめ】
- してはいけないことをやってしまって「それはダメ」と注意されたり、ものごとが思うように進まなくて「ダメだぁ?」とつぶやいたりすることは誰しもあるだろう。「ダメ」、漢字で書くと「駄目」。この言葉は、実は囲碁ご用語から転じて日常で使われるようになったものだ。囲碁用語の「駄目」とは、どちらの陣地にもならない領域をさす。囲碁は、自分の石で碁盤の目を囲み、なるべく多くの目を陣地にしたほうが勝ちというゲームだから、どちらの陣地にもならない「駄目」は勝敗に直接関係しない。そこから転じて「役に立たない」「無駄である」といった意味になった。そして、やっても無駄であることから、「してはいけないこと」といった意味でも使われるようになったのだ。ちなみに、囲碁の起源は中国の占星術といわれている。三国時代の武将孫策が使ったとされる棋譜が現存しており、その歴史の深さがわかる。日本に伝わったのは奈良時代で、正倉院に当時の碁盤と碁石が残されている。さて、「駄目」に関する最新情報を一つ。「駄目」の領域には石を置いても得点にならないため、パスすることができたが、二〇〇六(平成一八)年のルール改変により、「駄目」領域もすべて埋めないとゲームセットにはならなくなった。ある意味、「駄目」は「駄目」なりにその存在意義が認められたともいえそうだ。最後にもう一つダメ押し。確実にできることでも、さらに念を入れることを「駄目押し」というが、これも囲碁の「駄目」からである。自分の領域にはならなくても、つまり「駄目」だとわかっていても、そこに石を入れて確かめることからきているのだ。
日頃よく使っているこの言葉の由来は、囲碁!
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305