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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
- 大文字山【だいもんじやま】
- 毎年八月一六日、人々の願いを祈っておこなわれる京都の「五山送り火」。京都を囲む美しくなだらかな山並みのなかでも、ひときわ目立つ位置にある大文字山の「大」の字は、京都の市内どこからでも眺めることができるという。なぜ、大文字山だけが高いのかというと、この東山一帯が花崗岩が風化してできた真砂と呼ばれる洗い砂でできているのに対し、大文字山のある如意ヶ岳と比叡山は硬い岩石でできているからである。この硬い岩盤は「ホルンフェンス」と呼ばれ、地下マグマが時間をかけて冷やされて固まるときにほかの地層をより硬くしたことによってできたものだ。東山一帯の山々は、長い長い時間の間に、風化や浸食によって徐々に低くなっていったのだが、硬い岩石でできた如意ヶ岳と比叡山は風化や浸食されることが少なく、高いまま残ったというわけだ。さて、全国的に有名な「大文字焼き」だが、これは単独でおこなわれるのではなく、「五山送り火」の一つである。大文字山の「大」のほかに、「妙・法」(一文字ずつ別の山)、鳥居形、船形、左大文字と呼ばれる「大」が、京都を囲む山々の斜面に浮かび上がる。なお、大文字山の送り火の起源には諸説ある。まず、平安初期、弘法大師(空海)が大門字山麓の大火の際に本尊・阿弥陀仏が山上に光明を放ったことをまねて火を用いる儀式を大の字型に改めたというもの。また、室町中期、足利義政が近江の合戦で死亡した実子の冥福のために白い布で大の字型をつくり、銀閣寺から僧侶の横川景三が眺め定めたというもの。そして、江戸初期に刊行された『案内者』には、「大文字は当時の能書家・近衛信尹の筆画にて」という記述があるという。諸説それぞれであるが、確実なものはいまのところない。
大文字山の送り火は、なぜ京都のどこからでも見渡せるのか?
【出典】 |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2
- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305