-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
周波数【しゅうはすう】
- 関東と関西では、電気の周波数が違うことをご存知だろうか。新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を結ぶラインをおおよその境にして、関東では五〇ヘルツ、関西では六〇ヘルツとなっているのである。両方の周波数に対応している家電ならば問題ないが、そうでない場合があるのでやっかいだ。たとえば、蛍光灯では、五〇ヘルツ用の蛍光灯を六〇ヘルツで使うと、灯りがつきにくく暗いし、六〇ヘルツ用の蛍光灯を五〇ヘルツで使うと、蛍光灯の寿命が短くなって不経済ということもある。また、五〇ヘルツ用のオーディオを六〇ヘルツで使うと、本来の音よりも高めに聞こえるし、反対の場合は、低めの音になる。そのほか、五〇ヘルツ用の時計を六〇ヘルツで使うと、正確な時を刻んでくれない。電子レンジも均等に加熱ができなくなってしまう。それにしても、なぜ関東と関西では電気の周波数をわざわざ変えているのだろうか。原因は明治時代にさかのぼる。当時、関東地方の電気は、東京電力の前身である東京電灯の管轄だった。一方、関西地方の電気は、関西電力の前身である大阪電灯が管轄していた。そして、独立してそれぞれの地域を管轄していたため、それぞれに発電機を外国から輸入したのである。東京電灯はドイツ製の発電機で五〇ヘルツ、大阪電灯はアメリカ製の発電機で六〇ヘルツだった。当時は、周波数をそろえるといった意識がなかったため、とくに統一を図ろうとしなかったのだ。こうして、関東、関西は、それぞれに五〇ヘルツと六〇ヘルツが浸透してしまい、気づいたときには統一することができなくなっていたのである。
なぜ日本の東西で電気の周波数に違いがあるの?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
A D |
雑学大全2について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305