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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
クリスマス【くりすます】
- 一二月二五日は、クリスマス。イエス・キリストの生まれた日として、キリスト教信仰を持っている人も、そうでない人も、この日(あるいは前日のイブ)はお祭りムードに包まれる。しかし、『新約聖書』には、イエスの誕生日に関する記述はない。そのため、イエスの生まれた日に関しては諸説あるのだ。イエスの誕生を一二月二五日に祝ったという最古の記録は、三三六年のローマの行事を記した「フィロカルスの暦」にある。もともと一二月二五日は、「太陽の誕生日」を祝う、ローマの異教徒の祭りの日であったため、宗教指導者たちは、イエスの誕生日を一二月二五日にすることで、異教徒を改宗させる狙いがあったと思われる。同時に、当時の一二月一七日から一二月二四日の期間には、ローマの農耕神を称えるサトゥルナリア祭がおこなわれており、この祭りでは宴会を催したり、贈り物をしたりする風習があった。そこで、一二月二五日をイエス生誕の日に決めれば、人々から親しまれるとも考えたようだ。なお、このように、クリスマスがキリスト教の教えではなく、異教に起源を持っていることは広く認められていたので、一七世紀頃のイギリスやアメリカの植民地では、クリスマスを祝うことが禁じられていた。しかし、その後、東西の両教会は祝日制度を調整し、クリスマスを一二月二五日に統一して祝うことになった。そしてそれが次第に世界に浸透していった。現在もこの日を「イエスの誕生日」として、世界中で祝う風習ができているのは事実である。日本でも、キリスト教の伝来とともに伝わり、明治から大正にかけて、一般家庭でも祝われるようになった。ちなみに、どうしてクリスマスを「Xmas」と書くのか。これは、実はギリシア語ではキリストを「Χριστοζ」と書くのだが、その頭文字である「X」にあたるラテン語がないことから、ギリシア語の「X」を用いてキリストをあらわすことにしたのだという。そしてそのXに、「ミサ」をあらわす「mas」をつけて、「Xmas」とするようになったのである。また、どうしてクリスマスは一二月二五日ではなく、「イブ」である二四日に祝うのか。これは、ユダヤ暦では、日付の変わり目を日没としていることによる。つまり、二四日の日没からもう二五日なのだ。なお、「イブ」は「イブニング」の略である。
イエスの誕生日は、『新約聖書』には書かれていない!?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305