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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
クレーン【くろーん】
- 工事中の高層ビルで作業をしている巨大なクレーン(一般にタワークレーンと呼ばれるもの)を高層の現場まで持ち運ぶには、ある特殊な方法を使う。「しゃくとり虫方式」である。クレーン本体は、マストと呼ばれる支柱に沿って上がっていくしくみになっているが、このクレーン本体とマストの固定部にその秘密がある。マストには数メートル間隔で穴があいていて、この穴にクレーン本体を上下二カ所カンヌキのようなもので固定している。そして、この上下二カ所のカンヌキの間には、マストに平行して油圧シリンダーがあり、伸び縮みができるようになっている。クレーン本体を上に上げるには、まず上下二カ所で固定してあるカンヌキのうち、上のほうだけをはずす。そして、伸縮自在の油圧シリンダーの特性を生かし、下のカンヌキだけを支えにぐぐっと上にクレーン本体を上げる。上へとクレーン本体が上がったところで、上のカンヌキを穴に固定する。その後、下のカンヌキをはずし、上のほうに持ち上げて、ちょうどいい位置で固定する。これを繰り返せば、どんなに高い現場でもしゃくとり虫のようにクレーンを持っていけるというわけだ。ただ、超高層ビルなどは、地上からずっとマストを伸ばしていると工事の支障になるので、工事の進捗にあわせて、数階分築いたらその階をマストの土台にしていく。では、ビルの建設が終わり、クレーン本体を下ろす段になったら、どうするのだろうか。まずは、それまでより一回り小さなクレーンの材料を屋上までつり上げて組み立て、そのクレーンでそれまでの巨大なクレーンを解体しておろす。次に、同様に一回り小さなクレーンの材料をつり上げて組み立て、前のクレーンをおろす。このように、少しずつクレーンのサイズを小さくしていき、最後はエレベーターに乗るほど小さくしておしまい。結構手間がかかるのだ。
いったいどうやって上まで上げたの?どうやって下ろしたの?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305