-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
- 岐阜【ぎふ】
- 海に囲まれた日本のなかで、海に面してしない数少ない県の一つが、中部地方にある岐阜県だ。「岐阜」というその名は、一説によると、戦国武将の織田信長の命名によるという。義父である斎藤道三が、息子の義龍に討たれると、敵討ちを大義として信長は美濃に攻め入り、義龍を討って自分の領地とした。その後、約九年間を信長は岐阜城で過ごした。当時の岐阜は、「井ノ口」と呼ばれていたが、信長は新しい地名にしたいと、禅僧の沢彦に相談する。このとき、沢彦が提案したのが「岐山」「岐陽」「岐阜」の三つだった。そのなかから、信長が選んだのが「岐阜」だったという。「岐阜」の「岐」の字は、中国の「岐山」にちなんだもの。「岐山」は中国古代の周の文王が立ったところで、八〇〇年の太平の世が続いたことから、「太平の地」といったイメージを持つ。「岐阜」の「阜」は、中国の「曲阜」にちなんだもの。曲阜は、孔子の生まれた土地であり、そのため「学問の地」といったイメージがある。このことから、「岐阜」には、太平と学問に適した土地といった、高い理想の意味が込められている。もっとも、この信長命名説はあくまで説であって、確かな根拠はない。一説には、信長が命名する以前から「岐阜」という名で呼ばれていたともいわれている。ちなみに、「岐阜」のように、地名の由来が中国にある県名は、ほかにはない。そういえば、戦国時代に「美濃を制するものは天下を制す」といわれた。信長にとっても、のどから手が出るほど欲しかった土地だったから、その名に負けない、素晴らしい土地だったといえそうだ。
実は、文王と孔子にその名の由来が!
【出典】 |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
A D |
雑学大全2について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2
- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305