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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
おむつ【おむつ】
- 赤ちゃんがオシッコやウンチをしても衣服を汚さないよう、お尻をくるんでおく下着が「おむつ」で、かつては「おしめ」と呼ばれた時代もあった。現在「おむつ」の用語が一般的に使われるようになったのは、使い捨て下着として紙おむつが広く流通するようになってからだ。「おしめ」の語源は、赤ちゃんの排泄物で湿ってしまう下着というところからだからわかりやすい。それに比べて「おむつ」は、語源が想像しにくい。それもそのはず、古代の女房言葉に由来するもので、『紫式部日記』に使われていた伝統の言葉だ。「おむつ」の語源は古くからあった「襁褓」で、「むつき」と読む。「襁」は赤ちゃんを背負うときに使う絹の紐ひも、「褓」は赤ちゃんの衣服のことで、紫式部は産着の意味で使っている。それが、江戸時代頃に赤ちゃんの排泄用下着を表す言葉となり、丁寧語の「お」がついて「おむつ」になっていったようだ。同時に、赤ちゃんが生まれると母親の実家の祖母が孫のために一二組のおむつを用意する、というような慣習も生まれた。といっても武家や裕福な商家での話で、一般家庭で使い古した木綿などの布おむつが使われるようになるのは、明治時代以降である。さらに、おむつの湿り気を外にもらさないよう、おむつカバーも開発される。そんな布おむつが紙おむつに替わるのが、一九七〇年代後半、昭和も五〇年代に入ってからで、アメリカからの輸入品の発売をきっかけに国産品も開発されるようになった。紙おむつの開発は消費社会のアメリカではなく、第二次世界大戦で綿花の輸入が止まってしまったスウェーデンで、生まれてくる赤ちゃんのために必要に迫られてのことだったという。
なぜ「おむつ」と呼ぶようになったのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305