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防衛大学校【東京雑学研究会編】
- 入学しても、入学金も授業料も不要、全寮制だから生活費もかからず、それどころか制服や手当てまで支給され、卒業後の就職も心配ない。こんな大学が、防衛大学校。卒業すれば自衛隊幹部への道が開かれており、学生は、入学したときから「学生隊」という名の自衛隊員扱いというわけだ。
とはいえ、その前身は、戦前の陸軍士官学校、海軍兵学校にあたるわけだから、厳しい寮生活が想像できる。朝六時半の起床から、食事、授業、入浴など、すべて時間割どおりに行動することが義務づけられ、消灯は夜一〇時半、テレビ局によってはその日を総括するニュース番組すら始まっていない時間だ。
こんな厳しさも、将来、配属になった部隊での指揮、指導、管理などの能力向上のためであり、自律心を養うためという。
ところが、こんな厳しい学生寮の購買部で、なんと酒が売られているという。もちろん寮内での飲酒は禁止なのに・・である。
この酒販売は、一九九二(平成四)年、防衛大が女子に門戸を開き、男女共学になったのを記念して、購買部である防衛共済会が新潟の蔵元に依頼して「防衛大学校の酒」を特注で造らせたことに始まる。
これが、新潟の銘酒「菊水」の醸造元だったため関係者の間で人気を呼び、それ以降も毎年造られることになり、防衛庁と自衛隊の購買部だけで売られてきた。しかしビンのラベルに若い男女のイラストが描かれ、「防衛大学校の酒」とうたっているのに、大学内で買えないのはおかしいという声が出て、入学式や卒業式に訪れる親のために、構内の購買部でも販売を始めたものだった。
二〇〇四(平成一六)年一月現在では、日本酒のほかにワインも売られるようになり、お土産用に買う人のほかには、学生の購入者はいない。もちろん飲む人もいない。
たとえ成人になっていても一年次は全員禁酒、彼らに飲酒が許されるのは、二年次からの学校長主催の酒が出る会合の席と、卒業式後の謝恩会のときだけである。
§禁酒のはずの防衛大学校では酒が売られている!
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473