-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
風呂敷①【東京雑学研究会編】
- どんな形のものでも包むことができ、使わないときは小さく畳んでしまっておけるのが、便利な風呂敷。しかし、どうして「風呂に敷く」なんて名前になったのだろう。
布で荷物を包み、運ぶことは古くから行われていた。平安時代には、「ころもつつみ」「平包み」などと呼ばれていた布が、風呂敷の働きをしていたと考えられている。
「風呂敷」という名がうまれたのは、足利幕府の八代将軍、義政のときである。
義政が、諸大名を招いて茶の湯を催した際、新築の風呂に入れてもてなした。当時の風呂は蒸し風呂のようなもので、浴衣を着たまま入るのだが、大名たちが、浴衣のほかの脱いだ着物を間違えてはいけない。
そこで、義政は、わざわざ大名たちの家紋を染め抜いた袱紗をあつらえ、着物を包むのに使わせようとした。
ところが、一人の大名が、その袱紗を下に敷いて、くつろいでしまったのである。それが、茶の湯の作法だと、勘違いしてのことだった。しかも、それを見たほかの大名まで、右へならえでまねをした。以来、着物を包む布を「風呂敷」と呼ぶようになったのである。
江戸時代になると、銭湯があちこちにできて、庶民も入浴を楽しむようになった。それにつれて、脱いだ着物や濡れた浴衣を包む風呂敷も、普及したのである。
江戸時代も中期になると、浴衣をつけずに風呂に入る習慣が一般的になったし、銭湯には脱衣籠や脱衣棚ができた。そのため、「風呂で敷く」ために風呂敷を使う必要はなくなっていったのだが、物を包んで運ぶための風呂敷は、使われ続けたのである。
§風呂敷の名前の起源は?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
A D |
雑学大全について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473