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表札【東京雑学研究会編】
- その家の顔ともいえる玄関や門にかけられている表札。普段あらためてまじまじと眺めることもなく過ごしているが、ほとんどが向かって右側にかけられている。個人の家の表札に限らず、役所の大看板もそうだ。例えば、「国土交通省」などの看板も同様、向かって右側である。何か意味があるのだろうか。
玄関に向かって右側は上座に当たるそうだ。これは、古代中国の陰陽五行説にもとづいている。陰陽五行説では、この世の万物は、相反する二種類の「気」で成り立つとされている。それらが「陰」と「陽」である。
例えば、日と月では、日が陽で、月が陰。上下、左右、紅白など、すべて先にくる方が陽となり、後が陰。この考え方が日常生活の作法や人の配置にもとり入れられたのである。
家の造りも同じである。座敷には上座と下座があり、上座が陽である。人が二人横に並ぶときは、左が陽になる。
表札にもそれが当てはまる。玄関や門の陽の位置、つまり、上座にかけられているのである。しかし、「玄関や門の右側にかかっているではないか。間違っているよ」と思うべからず。というのは、家の中から見てのことなので、外から見ると右側が上座になる。
ちなみに、表札のサイズにも、古代中国の影響が見られるのだ。表札の標準サイズは、縦六寸(一八センチメートル)横三寸(九センチメートル)と決められているそうだ。
これは、縦横あわせて九寸になるからだ。この九という数字、古代中国では最高の数字、天の数、天子の数として神聖視されていたのである。「満つれば欠くる」という思想では、一から一〇のうち九を最も満ちた数字と考えた。
これほど古代中国の思想が、現代日本人の生活にはいりこんでいるとは……。事のついでに、もう一つ畳のサイズのことも頭のすみに入れておくのも損にはならない。縦六尺、横三尺、あわせて九尺になっている。
§表札はなぜ門の右側にかけられてあるのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473