-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
引出物【東京雑学研究会編】
- 披露宴に招いたお客様への手土産が「引出物」。
引出物には実用的な物や、さりげなく記念になるような物が喜ばれるが、出席する人の年齢層や趣味は多種多様で、新郎新婦は引出物選びに頭を悩ます。最近では、かさばらない「引出物カタログ」を渡して、後で好みの品を注文してもらう方法が人気を集めている。
引出物のタブーは鋏や包丁など「切れる→縁が切れる」に繋がる刃物、腐りやすい生物や重くてかさばる物など。
ところが日本でもともと引出物として贈られていたのは、これ以上ないほど重くてかさばる物だった。
平安時代中期以降の貴族たちは饗宴の後の手土産に、なんと馬を贈っていたのだ。ほかにも鷹や犬、衣類なども贈られていたのだが、馬が最も一般的だった。
こういった事情から、「引出物」の語源は「馬を引き出す」とされている。当時の上流社会でも馬は貴重品。それを贈ることが最高のもてなしだったというわけだ。
武家社会でも馬を送ることが多く、ほかにも刀剣、砂金、武具などを贈っていた。
戦国時代になっても、贈答品の定番は鎌倉時代と大きく変わらず、馬や鷹、武具一式などが贈られていた。さらに金銭や扇、鶴、白鳥、雁、鮭、鱈などの鳥や魚、野菜や昆布などの物産が加えられていった。
こういった自分の分身ともいえる貴重品を贈ることで、宴への出席者との絆を深め、人と人との関係を長く保とうとしたものと考えられているのだが、いずれにしても、昔の引出物はやたらと重い物やかさばる物が多い。
§日本最初の引出物は、馬だった
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
A D |
雑学大全について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473