-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
畳②【東京雑学研究会編】
- 畳の部屋に入ったら、その敷き方を見てほしい。畳の長方形を、すべて同じ方向に向けて敷いている部屋は、一般家庭には、まずないはずである。
例えば、六畳の部屋なら、六枚の畳のうち二枚が横で、四枚は縦といった具合である。どうして、わざわざこんな面倒な敷き方をするのだろうか。掃除をするにも、同じ方向を向いているほうが、やりやすいと思うのだが……。
これは、畳を同じ方向にして敷くと、四隅が合うことを、「死」につながるとして嫌ったためである。
一般庶民の家にも、畳が敷かれるようになったのは、江戸時代から。畳の向きを変えて敷くことを「祝儀敷き」と呼んで吉とし、すべて同じ方向に敷くことを「不祝儀敷き(四井敷きとも)」と呼んで凶とした。
婚礼や祝い事、そして日常生活においては縁起のいい祝儀敷きにし、不祝儀敷きにするのは、葬儀など凶事のときだけだった。そのため、必要に応じて畳を敷き変えた。不祝儀敷きを見ることができるのは、お寺や旅館などの大広間だけである。
祝儀敷きといっても、でたらめな向きにしているわけではなく、一定の決まりがある。
まずは、床の間の前の畳を、床の間に平行になるように敷き、残りを同じ方向にならないように敷いてゆく。床の間のない部屋ならば、出入り口の畳がそこに平行になるように敷く。こうすると見た目がよいし、損傷しやすい出入り口の畳も、あまり傷まずにすむのである。
このように、畳は並べ替えることが可能だし、部屋が変わっても使えるという互換性があるが、関東と関西では、畳の寸法が違っている。西日本では一・九〇メートル×〇・九五メートルの京間サイズ、東日本では一・七四メートル×〇・八七メートルの田舎間サイズである。
§畳はなぜ同じ方向に敷かないのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
A D |
雑学大全について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473