-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
トンネルの長さ①【とんねるのながさ】
- トンネルは全国に無数ある。とはいえ、橋に比べれば著しく少ない。橋は全国に一三万六八六五か所(一五m以上のもの)もあるが、トンネルは七八八四か所と、橋の一七分の一以下にすぎない。もっとも、この数の中には、鉄道や道路などの下を潜り抜ける通路、俗にいうガード下は含まれていない。
トンネルは、数の多さでは橋にはるかに及ばないが、一か所あたりの長さでは、橋よりかなり長い。橋一か所あたりの長さは、平均五八・六m。一五m未満の橋も数に入れれば、恐らく平均が七~八m程度にしかならないだろう。それに比べると、トンネル一か所あたりの長さは三四四mにもなる。
全国にあるトンネルを一本につなぐと二六三六km。日本列島をほぼ縦断する長さである。この数値はあくまでも道路トンネルだけの長さで、鉄道トンネルや水路トンネル、地下街、地下駐車場の類は一切含んでいない。
では、トンネルの最も多い都道府県はどこか。広大な面積を持つ北海道か、それとも全県が山岳地帯の長野県あたりか、と思うがどちらでもない。一位は大分県で、四六五か所のトンネルがある。何しろ県内には「レンコンの町」とも称される竹田市がある。周囲を山に囲まれた盆地に開けた旧城下町で、滝廉太郎作曲の「荒城の月」のモデルになった岡城跡があることで知られている。どこへ行くにもトンネルを潜り抜けなければならないほど多くのトンネルがあることから、レンコンの町の異名がある。
二位は千葉県で四三三か所。千葉県の二位はまったく意外だろう。何しろ、千葉県は全国で唯一、五〇〇m以上の山が一つもない県であり、平野となだらかな丘陵からなる県だからである。三位は北海道(三八五か所)、四位長野県(三二一か所)、五位新潟県(三一八か所)である。
トンネルの総延長距離では、広大な面積を有する北海道が一位で一七七・七km、2位は新潟県(一五六km)、三位長野県(一三七・七km)、四位兵庫県(一〇八・四km)、五位広島県(一〇二・三km)の順だ。トンネルの最も少ないのは沖縄県で、わずか一七か所、長さでも全長六kmと最下位である。
国道でトンネルの最も多いのは、国道二二九号の七七か所。二二九号は北海道の小樽市を起点に積丹半島を一周し、道南の江差まで海岸沿いを走る全長二八七kmの路線だ。山が海まで迫っているのがトンネルの多い理由だ。平成八年のトンネルの崩落事故で、バスの乗客ら二〇人が犠牲になったという豊浜トンネルもこの路線にある。
二位は国道四二号(浜松―和歌山)で六九か所、三位は国道一六九号(奈良―新宮)で六三か所、四位は国道一九七号(高知―大分)で五五か所、五位は国道九号(京都―下関)で五四か所だ。
トンネルを一本につなぐと何kmになる?
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:浅井 建爾) 「 道と路がわかる事典 」 |
A D |
道と路がわかる事典について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
道と路がわかる事典

- 【辞書・辞典名】道と路がわかる事典[link]
- 【出版社】日本実業出版社
- 【編集委員】浅井 建爾
- 【書籍版の価格】1,620
- 【収録語数】255
- 【発売日】2001年11月
- 【ISBN】978-4534033154