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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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環状道路【かんじょうどうろ】
- 道路は大都市を基点にして、放射状に伸びている。逆な見方をすれば、地方から大都市を目指して道路が集まってきているといえる。まだ車の少なかった時代には、放射状の道路だけで充分に機能していた。だがこれだけ交通量が増えてくると、周辺から流入してくる車で都心は大渋滞し、都市交通はマヒ状態に陥っている。その打開策として登場したのが環状道路である。
環状道路の最大の目的は、都心部への車の流入を防ぐことにある。都心に用のない車、すなわち都心を通り抜けて行こうとする車をシャットアウトし、環状道路を走らせるのである。そうすることによって都心への進入車両を減らし、渋滞を極力防ぐ。ひいては自動車による公害を緩和させようとする狙いもあるのだ。県外から東京に入ってくる車に通行料を課すべきだと発言した政治家もいるが、都市交通はそれほど深刻なのである。
環状道路には、周辺から都心に流入する車を分散させる役目もある。と同時に、迂回路としての役割も果たす。事故や工事などで道路が不通か車線規制で渋滞している場合は、環状道路でほかの道路へ迂回させるのである。
また環状道路には横のつながりを強める役目もある。その意味で、二重、三重と幾重にも張り巡らせた方が効果はより大きなものになる。
クモの巣を思い浮かべてみよう。クモの巣は一点を中心に放射状に伸び、それを横の糸でつないで、縦ばかりではなく横への移動も容易にできるようにつくられている。環状道路もこれと同じ理屈である。
環状道路は東京、大阪、名古屋の三大都市圏を中心に建設が進められているが、地方の中核都市でも、規模こそ小さいがそれらしき道路網が整備されつつある。
大都市にはなぜ環状道路が必要か
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:浅井 建爾) 「 道と路がわかる事典 」 |
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道と路がわかる事典について | ||
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道と路がわかる事典

- 【辞書・辞典名】道と路がわかる事典[link]
- 【出版社】日本実業出版社
- 【編集委員】浅井 建爾
- 【書籍版の価格】1,620
- 【収録語数】255
- 【発売日】2001年11月
- 【ISBN】978-4534033154