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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
大小暦【だいしょうれき】
- ◆カレンダーが普及していなかった時代の庶民の知恵
「西向くサムライ」とは、大小の月の配列(新暦)の暗記法の1つ。2(に)・4(し)・6(む)・9(く)・11(サムライ)月は小の月と覚えるのである。サムライとは「十一」を武士の「士」にみたてたものだ。こうした暗記法は江戸時代の「大小暦」の流れをくむものである。昔は庶民の間では暦は今日ほど普及していなかった。しかし、太陰太陽暦においては新月が1日、満月が15日とほぼ決まっていたので、その年の大小の月の配列さえ頭に入れれば、暮らしや商売にさしたる支障は生じなかった。そこで、江戸時代になるとさまざまな趣向の大小暦が、庶民の間で使われるようになった。
ただ、江戸時代においては暦の出版は幕府の統制下に置かれていたので、表向きは暦とわからぬような工夫がこらされ、絵がらに大小の配列がこっそりもりこまれた。輪郭の長線が大の月、短線が小の月を表わし(左のすきまから時計回りに)、大小小大小小大小大大大小となる(安永6年の例)。
和歌や言葉にして覚えやすくしたものもある。「にごらぬがすべて大(だい)だよ」というのは傑作の部類。清音を大の月、濁音を小の月としたもので、小大小小大小大小大小大小となる(寛政3年の例)。
江戸時代に流行した大小暦とは?
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:吉岡 安之) 「 暦の雑学事典 」 |
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暦の雑学事典について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
暦の雑学事典

- 【辞書・辞典名】暦の雑学事典[link]
- 【出版社】日本実業出版社
- 【編集委員】吉岡 安之
- 【書籍版の価格】1,404
- 【収録語数】198
- 【発売日】1999年12月
- 【ISBN】978-4534030214