見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 魚鱗癬【ぎょりんせん】


Ichthyosis



 魚のうろこのようなカサカサ(鱗屑〈りんせつ〉)がつく症状をいいます。尋常(じんじょう)性魚鱗癬(ichthyosis vulgaris)と伴性(はんせい)遺伝性魚鱗癬(x-linked ichthyosis)が代表的な病気です。いずれも遺伝性があり、尋常性魚鱗癬は優性遺伝で性差(男女差)はありませんが、一方の伴性遺伝性魚鱗癬はX染色体により伝えられる伴性遺伝性で男性がほとんどです。
 皮膚の表面は角質層という表皮細胞が死んでつくられる層で覆われていますが、この角質層は皮膚のバリア機能に重要な役割を果たしています。この角質層は垢(あか)になって自然に剥げ落ちてはつくられる一定のサイクルがありますが、その際、皮膚には古い角質層がするりと落ちる巧みなメカニズムが備わっています。ところが、魚鱗癬においては、その機能がおかしくなって角質層がうまく落ちてくれないために異常な角質層、すなわち鱗屑がみられるようになります。
 尋常性魚鱗癬では、フィラグリンという角質層の水分保持に関係するタンパクをつくる遺伝子に変異があり、皮膚の乾燥と角質層の脱落障害を生じます。伴性遺伝性魚鱗癬では、コレステロール硫酸から硫酸基をはずしてコレステロールにするステロイドスルファターゼという酵素をつくる遺伝子に変異があるため、コレステロールに比べてくっつきやすいコレステロール硫酸がたまって角質層が落ちにくくなります。
 これらの病気とは別に、魚鱗癬を部分的な症状として、神経を中心とする様々な臓器に異常を生じる遺伝的な病気があり、それらを魚鱗癬症候群といいます。

【出典】 寺下医学事務所(著:寺下 謙三)
標準治療

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 5035309
    0
    しおり
  •      
  •      




   


  1. 標準治療>病名>皮膚科    >    魚鱗癬

A D

標準治療について
あなたの最適な治療法がわかる本。誰もがかかる可能性の高い代表的な疾患約570を収録、各疾患ごとに最適な治療法を具体的に解説している。また、治療を受ける上で気になる医療用語、診療科別の名医紹介、コラムなども掲載している。
関連電子書籍
私を救う医者はどこ?
【著者より】病の恐れをひとり抱えている時、身内に重病の患者が出た時、あなたは何を頼りにしますか。特効薬?最新設備の病院?何より大切なのは、あなたの決断を親身になってサポートする医療…
この言葉が収録されている辞典

 標準治療


  • 【辞書・辞典名】標準治療[link]
  • 【出版社】日本医療企画
  • 【編集委員】寺下 謙三
  • 【書籍版の価格】5,142
  • 【収録語数】1,787
  • 【発売日】2006年7月
  • 【ISBN】978-4890417162










関連辞典
標準治療 標準治療