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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
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・先負
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
サルコイドーシス【さるこいどーしす】
- 全身の多くの臓器にマクロファージ、T細胞、類上皮細胞などの細胞からなる塊(類上皮細胞肉芽腫〈にくげしゅ〉)ができ、臓器の機能障害が起こる病気です。肉芽腫は、結核などでもみられますが、結核では乾酪壊死(かんらくえし)というチーズに似た壊死部分(細胞の融解したもの)が肉芽腫の中央にみられます。サルコイドーシスの肉芽腫では、乾酪壊死はみられません。主に冒される臓器は、リンパ節、眼、肺、皮膚、心臓、神経です。肺病変(肺サルコイドーシス)が95%以上と最も多く、次いで眼サルコイドーシス(30~40%)、皮膚サルコイドーシス(5~10%)が多く、まれに心サルコイドーシス、神経サルコイドーシスがみられます。原因は不明ですが、何らかの免疫現象がかかわっていると考えられています。
無症状のことが多いので、日本での患者数は不明ですが、新規登録患者数は年間5,000人を超えています。性差はありません。類上皮細胞肉芽腫は自然消失することが多いのですが、消失せずに進展し、線維化病変に進むこともあります。発病率や経過には人種差が大きく、例えば黒人は白人の10倍以上かかりやすいです。また、欧米では呼吸不全が致命的となることが多いですが、日本では呼吸不全は少なく、心病変が致命的となることが多いです。
Sarcoidosis
【出典】![]() |
寺下医学事務所(著:寺下 謙三) 「 標準治療 」 |
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標準治療

- 【辞書・辞典名】標準治療[link]
- 【出版社】日本医療企画
- 【編集委員】寺下 謙三
- 【書籍版の価格】5,142
- 【収録語数】1,787
- 【発売日】2006年7月
- 【ISBN】978-4890417162