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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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・19日
・木(Thursday)
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・先負
・十支:庚(かのえ)
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
肛門周囲膿瘍・痔瘻【こうもんしゅういのうよう・じろう】
- 肛門は約3~4cmの肛門管という管ですが、その約中間に歯状(しじょう)線という線があります。その歯状線に十数個の肛門腺という分泌腺が開口しています。その肛門腺の開口部(肛門陰窩〈いんか〉)から便が逆流性に肛門腺に入り込むと感染を起こし、化膿します(肛門周囲膿瘍)。肛門周囲膿瘍は患部の拍動性の痛み、発熱を伴うことが多く、膿が皮膚に破れ出ると症状は一時和らぎますが、肛門と皮膚が交通してトンネル状態になり、痔瘻となります。
痔瘻を起こす菌は、以前は結核菌が多いと言われていましたが、現在では好気性菌の大腸菌、クレブシエラ菌、嫌気性菌のバクテロイデス菌が多く、結核菌はほとんどないとされています。
痔瘻は日本では4つのタイプに分類する(隅越分類)のが一般的で(図1:痔瘻の4つのタイプ)、II型が最も多い型です。痔瘻は体型ががっしりした青年から壮年の男性に多いといわれ、発生場所も背中側が一般的です。その理由は、直腸と肛門の形から便の流れが背中側に強く当たることと、体型ががっちりした男性は便を強く息むことができ、その結果、便が肛門腺窩に入り込みやすいからと説明されています。
Periproctal Abscess・Anal Fistula

【出典】![]() |
寺下医学事務所(著:寺下 謙三) 「 標準治療 」 |
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標準治療

- 【辞書・辞典名】標準治療[link]
- 【出版社】日本医療企画
- 【編集委員】寺下 謙三
- 【書籍版の価格】5,142
- 【収録語数】1,787
- 【発売日】2006年7月
- 【ISBN】978-4890417162