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タッチパネル
駅の券売機や銀行のATMには、タッチパネルと呼ばれる操作画面が利用されている。
指で画面に軽く触れるだけで機械を軽快に操作できるのがうれしい。
近年は家庭にも普及し、カーナビや携帯型ゲーム機でも使われている。
このパネルのしくみを調べてみよう。
タッチパネルで最も販売量が多い方式は抵抗膜(ていこうまく)方式である(2011年末現在)。
構造は単純で、ガラス板とフィルムに透明電極膜を貼(は)りつけ、少し隙間を設けて対面させる。
フィルム表面を押すと、フィルム側とガラス側の電極同士が接触して電気が流れる。
その電流から電圧の変動を検出し、接点の位置をとらえるのだ。
ところで、近年、スマートフォンやタブレットPCが人気である。
その人気の理由の一つが、マルチタッチと呼ばれる新しい操作性にある。
例えば、画面を拡大する際に2本の指を画面上で広げる「ピンチアウト」。
今までにない操作性がクールさを演出したのだ。
マルチタッチを実現するには、抵抗膜方式では困難である。
二つの接点の位置を同時に測れないからだ。
そこで採用されているのが、投影型静電容量方式である。
その構造は抵抗膜方式よりも複雑だが、高速な応答が可能で、精度の高いマルチタッチ操作を実現できる。
投影型静電容量方式のパネルは基本的には電極パターン層と保護膜の2枚の層からできている。
電極パターン層は定型パターンを敷き詰めた多数の透明電極からなり、保護膜はガラスやプラスチックの絶縁体(ぜつえんたい)である。
保護膜表面に指を近づけると複数の電極間の静電容量が同時に変化し、電極間に電流が生まれる。
この電流を測定することで、複数の指の動きや位置を素早く特定できるのだ。
マルチタッチはアップル社が初めて製品化した操作性で、特許成立の可否が問題になっている。
マウスのクリックやドラッグの操作同様、広く使えるようになることが望まれる。
スマートフォン人気の理由の一つがタッチパネル。フリックやピンチの操作がクールだが、しくみはどうなっているのだろう。
【出典】![]() |
中経出版
「 雑学科学読本 身のまわりのモノの技術 」 |
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『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術』の紹介
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