見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 体脂肪計


健康ブームに乗って、体脂肪計が多くの家庭で利用されている。いったいどうやって体脂肪を計測しているのだろう。



体脂肪(たいしぼう)とかメタボリックなどという言葉が新聞や週刊誌の広告欄によく見られる。

健康ブームのなかで、こうした見出しが購買欲をそそるからだろう。

体脂肪を測る測定器として人気なのが体脂肪計である。

体脂肪計は体に含まれる脂肪の量を体脂肪率として表示する器具である。

体脂肪率とは体重全体に占める脂肪の割合をパーセントで表したものだ。

体脂肪率は、通常BIA法(生体インピーダンス測定法)と呼ばれる方法で測定される。

体内に微弱な電流を通して電気抵抗を測定し、脂肪の割合を導き出す方法である。

筋肉は水分を多く含むため電気を通しやすく、水分を含まない脂肪は電気を通さない性質がある。

したがって、同一性別・同一体型ならば、抵抗(ていこう)値が高いほど体脂肪率が高くなる。

この性質を用いて体脂肪率を測定するのである。

では、具体的にどのように体脂肪率を導き出しているのだろうか。

それには、さまざまな年齢・身長・体重の人から体脂肪率と電気抵抗値の実データを取得し、統計的に電気抵抗値と体脂肪率との関係を公式化しておくのである。

この公式を体脂肪計に記憶させておけば、測定した電気抵抗値から体脂肪率を求められる。

同じ体脂肪計を利用しているのに、測るたびに数値が違う場合がある。

体脂肪の量が1日で大きく変動するはずがないのに、こうした変化が起こるのは、生体の電気抵抗値に、就寝中に上昇し、起きて活動しているときには低下する性質があるからだ。

食事や摂せっ水すい、運動、入浴による体内水分量の変動も、電気抵抗値を変化させる要因になる。

そこで、測定に際しては、リラックスした決まった時間帯で測定することが望ましい。

そうしないと、測定値に振り回され、一喜一憂(いっきいちゆう)することになる。

周知のように、体脂肪の過か剰じょうな蓄積は生活習慣病・成人病を誘発する。

しかし、体脂肪は体温保持やホルモンバランスの調整など、大切な働きもしていることに留意したい。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

→外部リンク

プロフィールを閉じる


  • 8567025
    0
  •      
  •      




   

『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術』の紹介



A D

著者
身のまわりの「便利なモノ」にはすべて、「便利さの理由」があります。でも、私たちはそれをよく知らないまま、日々生活していることがほとんどではないでしょうか。本書は、家電からハイテク機器、身近な家庭用品まで、私たちが日頃よく使うモノに関する素朴な疑問を図解で解説。「モノ=科学技術の結晶」たる所以がこれでわかります!
→外部リンク
この言葉が収録されている辞典

 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
  • 【Profile】中経出版
  • 【出版実績】
  • 【登録日】
  • 【最終更新日】










A D